【洋製タマミちゃん】映画「エスター」感想


エスター (吹替版)

こんにちは、どれいです。

この間AbemaTVの「声優と夜あそび」金曜日の放送中に関智一さんが最近観たホラー映画の中にこの作品を挙げていました。「エスター」

ホラー映画は大好物などれいは早速「エスター」を観たので、その感想をば。

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「エスター」あらすじ

かつて3人目の子供を流産したケイト・コールマンとその夫のジョン。彼らはその苦しみを癒すため、孤児院からエスターという9歳の少女を養子として引き取る。少々変わってはいるが年齢の割にしっかり者で落ち着いており、すぐに手話を覚えて難聴を患う義妹のマックスとも仲良くなるエスター。だが共に生活する中で、やがて彼女は常に手首や首にリボンを着けていたり、入浴の際は必ず入り口を施錠したりと、謎の習慣を垣間見せ始め、それらと同時に徐々に恐ろしい本性を見せ始めるのだった。

Wikipedia

孤児院で出会った少女、エスター。養子縁組した彼女の周りで不可解な出来事が立て続けに起こります。というかエスターが起こしてます。こういう展開どっかでみたけどなんだったかなあ…

家族の綻びを的確に突いて引き裂く恐怖

エスターも大概なんですが、この家族も奥さんが流産を経験していたり、元アルコール依存症だったり、旦那さんは過去に不倫してたり、娘のマックスは聴覚障害を患っていたりと、問題を抱えています。

奥さんであるケイトの視点で進みますが、旦那さんのジョンやカウンセラーの前では猫をかぶるのに自分にはなにかと反抗的な態度をとるエスターに不信感を抱きます。子どもという立場から親の監督不行き届きを利用し、夫婦関係に亀裂を生じさせます。過去の不倫からケイトはジョンの女性関係に敏感になり、ジョンはケイトのアルコール依存症の完治を疑うようになります。

以上に気づいたシスターを亡き者にし、年端もいかないマックスを共犯者として脅す手際は非道そのもの。家庭や自分たちの窮地に行動を起こす息子のダニエルを焼き殺そうとする様はハラハラしっぱなしでした。カウンセラーを欺く知能もさすがですが、あのカウンセラーさんは無能感ぷんぷんなのでまあ…

とにかく、あの手この手で夫婦の猜疑心を煽り、ケイトを孤独に追いやっていきます。

エスターの演技が気持ち悪い(褒め言葉)

息子のダニエルを病院送りにした後、エスターが媚を売っていた夫のジョンに迫ります(性的な意味で)。ジョン気持ちでそのシーンを観ていたのですが、9歳の少女がお化粧をして着飾って誘惑してきたらすげー怖いなあ、というのが素直な感想です。

んで、このお化粧したエスターが気持ち悪い…誤解を招く表現なのですが、表情や仕草が最初とは全く違うのです。ぶっちゃけネタバレると、このエスターは9歳の少女などでなく、

ホルモン障害による発育不全の33歳の女性であることが発覚します。

エスター役のイザベル・ファーマンさんの演技力の凄まじさを感じました。彼女は当時12歳くらいだったようですが、33歳の女性の精神性を完全に演じきっていたのです。これがなんとも気持ち悪いというか脳が混乱する感覚なんですが、うまく説明できません…

この事実の発覚がこの映画のキモというか、最大の驚愕ポイントになります。ただ、驚きは驚きなのですが、そうなるとエスターの姿を初めてみた時の違和感とか、大人びているでは済まない反応なんかにも合点がいくんですよね。

そして、ジョンを誘惑したのは単に悪意で家庭を乗っ取るためでなく、「女として男に愛されたかった」がための行動ではないかと思い直すのです。前の家族の父親も同様に誘惑したことから、別にジョンに特別な恋心があったわけではないでしょうが、純粋に男女関係、ひいては肉体関係というものが体験として知りたかったのでしょう。30年以上生きてきても精神異常と少女の容姿では成人男性との恋愛は叶わなかったではないかと。目撃したケイトとジョンのラブシーンも嫌悪より妬みの気持ちが大きかったのだと伺えます。ジョンに拒絶され、涙でマスカラが崩れる様は血の涙のようでした。

エスターは最期は氷の張るような極寒の池に沈みます。何人もの関係者を死に追いやってきた彼女には仕方のない最期なのかもしれません。それでも、演技をきちんと看破できるカウンセラーや彼女の境遇を理解し寄り添える人が一人でもいれば違う未来があったように感じるのです。

円盤にはアナザーエンディングがあるようなのでチェックしたいと思います。


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追記

どうも既視感があるなーと思ってたらアレです。楳図かずお先生の「赤んぼ少女」。

子供の頃読んですんごい怖かった記憶。

もちろん違う話なのですが、異質な者が家族にを操り、崩壊させてゆくという点では似ているのではないかと。エスターは美少女だけど、洋製タマミちゃんですね。双方とも自身の境遇によって歪んでしまったけれど、愛されたいという願いの根源は同じなのでしょう。


赤んぼ少女 (ビッグコミックススペシャル)

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