【漫画】第一部完「オニヒメ」感想


オニヒメ 3 (ヤングキングコミックス)

こんにちは、どれいです。

最近読んだ漫画、上山道郎先生の最新作「オニヒメ」の感想です。

わりと失礼な内容になってしまったので、本作のファンの方は気分を害するかもしれません。ご了承ください。

ネタバレはほぼないと思います。

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サイポリス続編作品

古の技を封じた法具「剣豪ディスク」を用い、人の世に潜む妖魔を退治する少女、神代優。
取り逃がした妖魔を追って、個性的な生徒が揃う小津野学園に潜入した優が出会った最大の容疑者は「姫」と呼ばれる美少女だった!?

それぞれ事情を抱えた美少女たちが「剣豪ディスク」と呼ばれるアイテムを用いて異形の存在と戦う伝奇作品。

名称はあくまで「オニヒメ」の本作ですが、これは知る人ぞ知る「怪奇警察サイポリス」の続編のようです。私は微妙に年代的にサイポリスは名前しか知らず、上山道郎先生は「ゾイド」や「ガイラ」が想い出深いです。そのため、サイポリス要素に関してはわかりません。

『怪奇警察サイポリス』(かいきけいさつサイポリス)は、上山道郎による日本の漫画作品。『月刊コロコロコミック』(小学館)にて、1992年1月号から1995年7月号まで連載された。単行本は小学館から全9巻、現在はコミックパークの小学館オンデマンドコミックスとして発売されている。呪いや、悪霊・妖怪などが引き起こす怪奇な事件を解決するための秘密警察「サイポリス」に所属する少年戦士・鬼塚勇気が、仲間やライバルと出会いながら、数々の強敵達と激闘していく物語である。2016年8月より『月刊ヤングキングアワーズGH(2016年10月号)』にて設定の一部を引き継いだ作品『オニヒメ』が連載されている。

「剣豪ディスク」は良アイデアなの?

最近知った作品だったのですが、3巻でまさかの第一部完。

巻末で上山先生も身も蓋もない終了事情を語っておられましたが、実に残念です。

前作「ツマヌダ格闘街」が好きでした。

綿密な設定や確かな表現力を持ちながらも作品が志半ばとなってしまうことが多い上山先生の長期連載作品となり、「やっと時代が追いついてきた!」と勝手に喜んでいました。


ツマヌダ格闘街20巻【電子書籍】[ 上山道郎 ]

さて、今回の「オニヒメ」は前作で培った武術の知識の「剣術」に特化した内容です。また、剣豪ディスクという某変身ヒーローを意識したアイテムを駆使して戦うというスタイル。(ちなみにゴースト発表よりも前に完成していたアイデアだったようです笑)

ただ正直、この「剣豪ディスク」の設定が微妙。

古の剣豪たちの技を使うことのできる本アイテムですが、宮本武蔵や柳生十兵衛、新撰組といった有名どころが起用され、なんとなく二刀流がどうとかなんとか流がどうという曖昧な知識はあるものの、そのスゴさがよくわからないのです。

いや、そりゃ剣豪なんだからみんなスゴい技なんでしょうが、「みんなそれぞれスゴい」からこそ、そこの差別化がわかりにくいというか…

状況に合わせて使うディスクを変えられるというゲーム的アイデアでありながら、その長所短所がわかりにくい。極端に言ってしまえば、「火属性は氷に強いけど、水には弱い」といったような私のような無知な読み手でも感覚的に理解できるような特性が欲しかったですね。アイデアは先でも、エンタメ性ではそれぞれのアイテムの活躍の場を魅せられるライダーの方が良い。もっとも向こうは玩具の販促番組なので当然といえば

そのため、各流派や人物の解説が補足ではなく、薀蓄の域を出ていないように感じました。ツマヌダでは筋肉の動きや、知らなかった人体機能、それぞれの格闘技の性質が細かく描かれていたためにあくまで現実に存在する武術として漫画にリアリティーを与えていましたが、今作は通常の人間ではなく怪物を相手にするため、史実の剣豪たちの力を使えると言われてもどうしても力不足に感じるんですよね。

Fa◯eみたいに偉人の伝承を膨らませた超能力でビームや炎を出したりできれば派手になるんでしょうけど、それだと「剣術」とはかけ離れてしまいますしね。

結論として、上山先生の生真面目さはツマヌダのような作品にはマッチしていたけど、ファンタジー要素の多い本作では実直な「剣術」は逆に足枷になっていたのではないかと思います。

オニヒメは失敗なのか?

本作をサイポリスの続編だとうまく宣伝できていればもう少し長く続いたかもしれないと巻末で仰っていましたが、それ言っちゃうとこの「オニヒメ」自体を否定していることになるのでは?スターシステムやクロスオーバーは作者のファンをニヤリと楽しませるものであって、古参ファンを無理やり振り向かせる手段ではないと思います。サイポリスの続編というバックグラウンドはありつつも、あくまでオニヒメという作品の魅力で勝負して欲しかったので残念です。

少なくともサイポリス未読の自分は作者自身が「オニヒメは失敗だった」と言われているように感じました。

出版不況の中、綺麗事だけでやっていけず、そういった本音もつい出てしまうのかもしれませんが、そこは思っていても正直に言って欲しくなかった。サイポリスという過去の作品に囚われ過ぎて欲しくなかった。

実力は間違いないベテラン先生なので、次は過去に囚われない新作を読みたい。


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