【漫画】ラーメン好きなら「ラーメン発見伝」を読め。好きじゃなくても読め。


ラーメン発見伝(26) (ビッグコミックス)

こんにちは、ラーメン大好きどれいさんです。

最近「ラーメン発見伝」をついつい全巻ぶっ通して読んで、やっぱこの漫画すげーやと思ったので感想。

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「ラーメン発見伝」とは?

『ラーメン発見伝』(ラーメンはっけんでん)は、原作:久部緑郎、作画:河合単による日本の漫画作品。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載された。ラーメンを題材としたグルメ漫画である。全26巻。

完結後、久部・河合コンビによる作品『らーめん才遊記』が『ビッグコミックスペリオール』にて連載された。

wikipedia

商社でサラリーマンをしながら夢のラーメン店開業のため、夜はこっそり屋台を引くラーメンマニア藤本浩平が主人公。同僚の佐倉祥子やプライベート、仕事を問わず、様々なラーメンに関する難題を解決に導いてゆく。

自社のラーメン事業に携わる中でラーメン評論家の有栖涼や、日本一のラーメン店主と名高い芹沢達也たち個性派ライバルたちと競い合う中で、物語はやがて藤本が自分が作りたいラーメンとななんなのか?をテーマに進む。

「ラーメン」だけでこんなに話が膨らむのか?

(©『ラーメン発見伝』河合単,久部緑郎)

タイトルの通りグルメ漫画であっても、料理のジャンルは「ラーメンのみ」である。

それなのにこの漫画は全26巻。

それは単なるグルメうんちくに留まらず、「ラーメン屋はうまいラーメンを作るだけではダメだ」というラーメンをビジネス視点でみているからできたことだ。

ライバルの芹沢達也がたびたび藤本を皮肉る言葉「優秀なラーメンマニア」という言葉が印象的。所謂ラーメンマニア、オタクと呼ばれる人種とラーメン屋の主との違いはラーメン以外の良し悪しをきちんとみることができているかという点に尽きる。

ラーメン屋として解決していかなければならない問題。それは立地であったり、スタッフの人間性であったり、インターネット上の情報に踊らされる客であったりとバラエティに富んでいる。そこに店主や関係者のこだわりや情といった人間ドラマが関係してくることによってラーメンというカテゴリの中だけで物語に厚みを与えている。

芹沢達也という闇落ちヒロイン

(©『ラーメン発見伝』河合単,久部緑郎)

続編の「らーめん才遊記」でもメインの人物となっている通り、この芹沢達也という人物はとても魅力的だ。「客はラーメンを食ってるんじゃない!!情報を食ってるんだ!」この名言は読んでいる人の胸にも突き刺さったのではないだろうか?私はグサッときたよ。ネットや雑誌で知った人気店で食べただけで味を知った気でいるという痛烈な皮肉。

芹沢は一流のラーメン職人であると同時に他店の経営相談を受ける敏腕コンサルタントでもある。皮肉屋で性格も良くないが、ことラーメンに関しては誰よりも真摯に向き合っていた。藤本をラーメンマニアと皮肉り認めないのも彼の非凡なラーメンセンスをライバル視していたからだ。ツンデレという古代語のよく似合う男。

番外編で語られる芹沢の過去は現在の一流と名高い清流房とはかけ離れていたものだった。芹沢が自身の理想のラーメンと断言する鮎の煮干しを使った「淡口らあめん」。洗練された味は一部の客にしか受け入れられず、ヤケクソで作った「濃口らあめん」がヒットしてしまった。

自身の理想のラーメンに理解者などいないと悟った芹沢はお客を信じることをやめた。皮肉にもそれが芹沢を成功に導いていったのである。

しかし、藤本との最終決戦で明暗を分けたのは「客に対する信頼」。

「自分が美味いと感じたものはお客も美味いはずだ」という信念のもと作られた藤本のラーメンは皆を魅了したが、時代が自分のラーメンを理解できるようになったと語った芹沢の完璧なはずのラーメンは自分に嘘をついていた。

「客を信じきれなかった…」

クールで感情を表に出さない芹沢が顔を歪めて敗北を認めるシーンは胸が痛い。

本当は誰よりも理想家で、誰よりもお客に自分の美味しいラーメンを食べて欲しいと願っていた男は失っていた何かを少しだけ取り戻せたのかもしれない。

真の完結は「才遊記」にて

今作の続編というか、外伝的な扱いの「らーめん才遊記」にも注目。

「才遊記」はあくまで独立した作品となっており、「発見伝」を知らない人でも充分楽しめる作品でありことは確か。

しかし、できることならこの「発見伝」を先に読んだ後に「才遊記」を読んでほしい。なぜなら、最終話におけるラストシーンは前作を読んでいる人とそうでない人では大きく印象が異なるからだ。

むしろ、そうでない人は「?」を残したまま終わる形になる。そこで気になった人たちが「発見伝」を読み始めることを計算しているとしたら相当うまい。

とにかく、シリーズを通して読んだ読者はラストの芹沢の台詞が沁みることと思う。

ラーメン好きなら「ラーメン発見伝」を読め。好きじゃなくても読めてください。


ラーメン発見伝(1) (ビッグコミックス)

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